Deutsch für Kafka カフカを読むためのドイツ語

次に読むもの

コースを終えたら、短いものから順にカフカを読み進めましょう。原文の入手先と、辞書・翻訳の案内です。

読む順番のめやす

カフカの作品は、数行の小品から長編まであります。短く、文の組み立てが素直なものから始めるのがおすすめです。

  1. Kleine Fabel(小さな寓話)
    ネズミと猫の、数行で終わる話。»Ach«, sagte die Maus(「ああ」とネズミは言った)で始まります。
  2. Der Aufbruch(出発)
    主人と召使いの短い会話。現在形と過去形が混ざります。
  3. Eine kaiserliche Botschaft(皇帝の使者)
    1ページほど。長い文が続きますが、枠構造の練習にちょうどよい作品です。
  4. Vor dem Gesetz(掟の門前)
    読解3の続きを最後まで。2ページほどです。
  5. Heimkehr(帰郷)
    父の家に帰ってきた「私」の独白。完了形と現在形で、短い文が多い作品です。
  6. Das Urteil(判決)
    20ページほどの短編。カフカ自身が自分の書き方を見つけたと感じた作品で、『変身』の直前に書かれました。
  7. Die Verwandlung(変身)
    読解2の続きを全部。60ページほどです。
  8. Ein Landarzt(田舎医者)
    夢のように場面が飛ぶ短編。息の長い文が続き、少し難しめです。
  9. 長編:Der Proceß(訴訟)、Das Schloß(城)、Der Verschollene(失踪者/アメリカ)

原文を読める場所

カフカの作品は著作権の保護期間が終了しているため、無料で原文を読めます。

  • Projekt Gutenberg-DE:ドイツ語圏の電子テキスト集。カフカの多くの作品があります
  • Project Gutenberg:『変身』のドイツ語原文(電子書籍形式でダウンロードできます)

辞書

  • 紙の独和辞典:初学者には『アクセス独和辞典』(三修社)や『新アポロン独和辞典』(同学社)が使いやすいです。巻末の不規則動詞変化表は、カフカを読むときに何度も開くことになります
  • DWDS:ドイツ語のオンライン辞書。古い用例も充実しています
  • Duden:ドイツ語の標準的な国語辞典
  • Wiktionary(ドイツ語版):動詞の変化表や名詞の格変化が見やすく載っています

日本語訳と読み比べる

原文で読んだあとに日本語訳と読み比べると、訳者がドイツ語のどこをどう受け取ったのかが見えてきます。『変身』だけでも多くの翻訳があります。

  • 丘沢静也訳『変身/掟の前で 他2編』(光文社古典新訳文庫):原文の簡潔さを生かした新しい訳
  • 高橋義孝訳『変身』(新潮文庫):長く読まれてきた定番の訳
  • 池内紀訳(白水uブックス「カフカ・コレクション」):カフカの小説全集を一人で訳した訳者による訳

このサイトで続けるなら

  • 原文に出てきた知らない名詞を単語帳の形式で自分でも書き出していくと、性が自然に身につきます
  • 読んでいて形がわからなくなったら変化表へ
  • 各課の「確かめる」は何度でも解き直せます