Deutsch für Kafka カフカを読むためのドイツ語
コースの道のり

第2課

名詞の性と複数形

Das Nomen: Genus und Plural

ドイツ語の名詞には男性・女性・中性の3つの性があります。カフカの小説に出てくる名詞を例に、性と複数形の見分け方を学びます。

この課で読めるようになるもの

das Bett · das Ungeziefer · aus unruhigen Träumen

名詞は大文字で始まる

ドイツ語では、名詞はすべて大文字で書き始めます。文の途中でも同じです。これは読むときの大きな手がかりになります。大文字の単語があれば、それは名詞(か文頭の語)です。

Es war kein Traum.

それは夢ではなかった。(Traum = 夢)

Die Verwandlung

3つの性

すべての名詞は男性・女性・中性のどれかに属し、それによって冠詞(英語の the にあたる語)の形が変わります。

性 冠詞 カフカの名詞
男性 der der Vater 父、der Traum 夢、der Morgen 朝、der Weg 道
女性 die die Mutter 母、die Schwester 妹、die Tür 戸、die Stadt 町
中性 das das Bett ベッド、das Zimmer 部屋、das Gesetz 掟、das Ungeziefer 害虫

このサイトでは、男性を青、女性を赤、中性を緑で表します。

人を表す名詞はたいてい生物学的な性と一致しますが、物の性には理由がありません。Tür(戸)が女性で Bett(ベッド)が中性なのは、そう決まっているからです。名詞は必ず冠詞といっしょに覚えるのがいちばんの近道です。

語尾から分かるもの

規則がないとはいえ、語尾で性が決まる名詞もあります。

  • -ung, -heit, -keit は女性:die Verwandlung(変身)、die Entdeckung(発見)
  • -chen, -lein は中性:das Mädchen(少女)。小さいもの・かわいいものを表す語尾です
  • -er で「〜する人」を表す語はたいてい男性:der Türhüter(門番)

複合語:最後の語が性を決める

ドイツ語は名詞をつなげて新しい名詞を作るのが得意です。長い単語に出会ったら、知っている部分に区切ってみてください。性は最後の部分で決まります。

複合語 区切ると
der Türhüter 門番 die Tür 戸 + der Hüter 見張る人
die Turmuhr 塔の時計 der Turm 塔 + die Uhr 時計
die Bettdecke 掛け布団 das Bett ベッド + die Decke 覆い
der Schutzmann 巡査 der Schutz 保護 + der Mann 男

複数形

複数形の冠詞は、どの性でも die です。名詞そのものの形の変わり方は、いくつかの型があります。

型 単数 → 複数
-e(母音がウムラウトすることも) der Traum → die Träume
-er(ウムラウトすることも) das Kind → die Kinder
-(e)n die Tür → die Türen
変化なし das Zimmer → die Zimmer
-s(外来語) das Hotel → die Hotels

どの型になるかは辞書に書いてあります。読むときは、「ウムラウトや語尾 -e, -er, -en がついているが、元の形はこれだろう」と推測できれば十分です。

冠詞 ein と kein

英語の a にあたる不定冠詞は ein、否定の「ひとつも〜ない」は kein です。

Es それは war 〜だったsein の過去形 kein ひとつも〜ない否定冠詞 Traum. 夢
それは夢ではなかった。

確かめる

Turmuhr(塔の時計)の性は?

die Entdeckung(発見)が女性名詞だと分かる手がかりは?

Träume の単数形は?